この地球は、温室効果ガスが無ければマイナス20℃の世界で人類は生存できません。
しかし、約1万年前から地球の平均気温は約15℃で安定していましたが、1900年代より温室効果ガスが増加し気温の上昇が始まり、2100年には地球の平均気温が2℃上昇し、海面 が現在より50cm以上高くなると予測されており、その時期は大巾に早まると危具されています。二酸化炭素・亜酸化窒素・メタン・フロンなどが温室効果ガスです。中でも二酸化炭素(CO2)が6割強を占めています。二酸化炭素(CO2)は地球温暖化に最も大きな影響力があります。また、家庭からの二酸化炭素(CO2)排出量は、国内総排出量の約4分の1にのぼります。しかし、その削減は容易ではありません。国民一人ひとりの行動に結果がかかってくるからです。屋上緑化の主な効果としては省エネ、CO2の削減(電力換算)、CO2の吸収などが挙げられます。直接的には植物や微生物が行っている葉緑素を用いた光合成により、大気中の二酸化炭素を炭水化物に代えて生物躯体として固定させます。間接的には屋上緑化の省エネ効果によるCO2削減効果が期待できます。プラスチック製品を多用する屋上緑化工法は、その製造と廃棄に多量のCO2を排出しますので、できるだけ環境に優しい工法を検討する必要があります。