ビデオを裁判資料として提出する際に知っておきたい知識
ビデオを育成者権侵害の証拠として、裁判に提出した際に、ビデオが分割されている、意図的に編集しているのではないか等の主張がなされ、証拠としては不同意となりしばらくの間もめる場合があります。ビデオは最初から最後まで通して撮影されていますが、なぜそのような事になるのでしょうか?
ビデオカメラの内蔵HDDやSDカードは、FAT32フォーマットを使用しているのが一般的です。FAT32は一度に最大4GB以上のファイルは記録できません。そのため、ビデオカメラは2GBごとにファイルを自動的に分割する仕組みを取っています。
映像の長さでいくと、ハイビジョンでは約10分〜15分程度毎に、標準画質では約20分〜30分毎にファイルが分割され保存されています。例えば、ハイビジョンで20分撮影した物は、実はビデオ側で自動的に2分割されて保存されています。
ビデオカメラで再生する場合には、連続して再生されますので、ファイルが分割保存されている事は全く意識しません。しかし、このビデオ画像を裁判の資料として提出する際には、DVD等にコピーして提出することになります。この場合、元のファイルが分割されていますので、当然DVD上のファイルも分割された状態となります。再生も分割された物だけが再生される事になります。
ビデオ自体の構造をよく知らない場合や、ビデオ自体を証拠とされたくない場合の理由として、ファイルが分割されている事を理由に挙げる場合がありますので、ビデオを証拠とする際には、覚えておきたい内容です。
FAT32とは
ファイル・アロケーション・テーブル【File Allocation Table:FAT】で32bit化されたものを「FAT32」といいます。主にWindows 98/Meで使用されているファイルシステムですが、2000/Xp/Vista/7などでも利用することができます。
FAT32では仕様上4GB以上のファイルを扱うことができません。
NTFSとは
NT File System【NTFS】とは、Windows NT系の標準ファイルシステムで、現在主流のファイルシステムです。NT系のシステムのためWindows NT以降のOS(2000/XP以降)で利用することができますがWindows 95、Windows 98などでは利用できません。
NTFSでは最大16TBのファイルサイズを管理可能です。
テープ起こし(テープリライト):反訳書の作成
裁判所に提出するときは、録音した会話全体を音声データで提出するとともに、全部を書き起こした反訳書とともに提出します。この音声データから文書可する作業を、テープ起こし(テープリライト)と呼びます。テープ起こしを専門に行っている業者もありますので、そういったサービスを利用することも検討します。
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