屋上緑化・壁面緑化には、酸性雨や紫外線などによる防水層、壁面などの劣化軽減効果が得られ、これにより建築物の耐久性が向上します。また、屋上緑化を行うことにより、床の温度変化が少なくなり、膨張や収縮などの熱収縮が少なくなります。屋上面の温度差は、夏季と冬季では最大70℃程度になり、直接外気にさらされることによる露出面の劣化スピードは速くなります。屋上緑化は温度差を軽減し、劣化スピ ードを抑制する効果があり、亀裂や中性化などを抑えることで、建築物の耐久性を向上させライフサイクルコスト低減に効果があります。
(平成6年に都市緑化技術開発機構が行なった屋上緑化部の発掘調査では、18年経っているにもかかわらず緑化部分のコンクリートの劣化はなくアルカリ性を保っていたが、露出部分は劣化し、完全に中性化していたという報告があります。)