緑化の生理・心理効果としては、緑を見、植物の発する揮発成分を吸うことで、精神の安定化、肉体疲労の回復促進といったストレス解消効果があげられます。さらに、緑を使った療法としてアロマテラピーや園芸療法、情操教育の場として活用されています。
ストレス社会からの安らぎ感を求めている多くの人は、ガーデニングブームやアロマテラピーに対する関心が強くなっています。
特に医療の場では、患者さんにとっては診断と治療、看護を受ける「医療の場」であるとともに「生活の場」であり、「癒し環境」となることが重要と考えられています。自然の緑・外気に親しめる環境・スタッフとのコミュニケーション等安らぎと親しみを感じる癒しの場を提供して行くことが求められています。
「園芸療法とは、専門的訓練を受けた人が対象者(患者等)の状態を把握し、植物を媒介とした作業(園芸作業や押し花等)を通じて、対象者の精神的・身体的な機能の回復や社会性の向上をはかる活動」と定義されています。
現在、「生活環境の質の向上」や「福祉の為の社会基盤整備」という点で園芸療法が高い関心をもたれています。
効果として下記のような効果があります。
・精神的な効果(緊張感を和らげたり、情緒の安定、気分の高揚をもたらす)
・身体的な効果(五感の刺激による身体的機能の回復、作業による運動機能の回復)
・社会心理的効果(社会性や公共性の向上、特に植物を媒体としてのコミュニケーション活動)